二高の特色・学科｜ニュース

　1年生10月の課題は紙立体でした。テーマは「美しいアーチ」です。

　アイデアを練っている1年生のために、3年生が自主的にお手本をつくってくれました。（下の作品です）

　「美しいアーチ」はＳＳＨ事業におけるＳＴＥＡＭプログラムの学習の一つで行いました。11月に実施する普通科・理数科の美術Ⅰの授業のペーパーブリッジは「強度」と「軽さ」､「造形的な美しさ」が評価の対象となりますが、美術科は「構造の工夫」と「アーチの美しさ」が主な評価対象となります。

　アーチの条件として、台座に点や線で接する曲線や曲面ということにしました。強度は台座ごと10秒間揺らしてみて壊れないか確認をしました。繊細な造形が多かったのですが､どの作品も丈夫につくられていました。

　今回、城野印刷さんとのコラボということで、製本前のノートの紙を活用することも提案しました。ノートの紙は薄く､張りがあり､写真にあるような細工をするのにまたとない素材です。生徒たちと指で触ってみて､紙の特徴を確認し、紙を端の方から細く丸め､パイプ状のパーツを作成する練習もしました。

　下の作品は､細いパイプ状のパーツを渦巻きにして造形しています。

　提供いただいた紙はノートの製本前のものなので、罫線や色がある部分を活かした造形の生徒も多くいました。

　紙だけで立体的に人をつくる強者もいました。

　材料を提供していただくにあたって、城野印刷さんの工場を職員が見学させていただきました。ノートそのものも寄贈いただいており､「防災のアイデアを書きためるノート」として活用しました。

ケント紙も主な材料としており、厚みのある素材を活かした造形もできました。

　3年生の作品は浮世絵の波模様からインスピレーションを得て1年生にお手本を示してくれました。今度は､1年生がそのアンサーとして伊藤若冲のオマージュを制作しました。

　アーチというテーマから多様な造形が制作されました。

　今回も石膏カービングＴ同様に、自分たちで作品の写真撮影を行います。ＨＰに掲載しますので、ぜひご覧ください。

　また、これらの作品は11月20日、21日に開催されます先進建設防災減災フェアで展示されます。

先進建設・防災・減災技術フェアin熊本2024（入場には事前の登録が必要です）