二高の特色・学科｜ニュース

今年の二高ゼミも最終日を迎えました。

8月16日からの第２タームでも各科で特色ある取組が行われ、受講生の経験値が向上していることが伺えます。また、ひと言で美術といってもジャンルによって独自の見方や考え方があり、それを深めていくことが重要です。

油画科では人物画やドローイング等に取り組み、油絵の技術だけでなく、取材を通して自己を見つめ「表現とは何か」といった本質的な問いにアプローチし、それぞれの個性を磨いています。

デザイン工芸科では鉛筆デッサンのほか、モチーフの特徴や言葉のイメージを捉えた平面構成、粘土を使った立体構成などに取り組み、伝達効果や提案力を高めています。

彫刻科では粘土を使い、石膏像の模刻や手の構成をしたり、人物モデルの頭像を制作したりしたほか、木炭デッサンでも彫刻ならではの量感や動静の表現を追求しました。

日本画科では顔料と膠を用いた細密描写や、複数のモチーフを机上に配置した水彩画に取り組み、繊細な観察力が発揮されています。希望者には金箔を使った表現にも挑戦してもらいました。

講師陣も折を見ては身につけた技能や経験を惜しみなく披露してくれました。手探りで制作する受講者にとって、目の前で行われる実演は全てがスキルに直結します。しかも詳しく説明があるので、聞いているだけでも視野が広がります。

あっという間の二高ゼミでしたが、この経験は美術科生にとって大きな収穫であり、進路実現の可能性を広げ、「実技にこだわる」生徒のモチベーションを支えています。これがきっかけとなり難関大に挑戦し、将来講師として後輩を指導する人材が増えることを期待しています。

物心両面からご支援頂いた保護者の皆様、講師の皆さん、本当にありがとうございました。