二高の特色・学科｜ニュース

　美術科１年生、３学期最初の授業はカービングです。「カービング」は彫ったり削ることで造形する彫刻のことです。１学期に行ったピーマンの造形は粘土のように可塑性のある素材で造形するので「彫塑」、「モデリング」になります。

　この課題は、毎年２年生で行っていますが、今年はできるだけ１年生のうちに多くの美術的体験をしてもらいたいと思い、実施しました。　制作のテーマは「心をカタチに」です。これも毎年同じテーマですが、本当に色々なカタチが生まれます。

　授業ではまず、紙パックに石膏を流し込み、石膏の塊をつくることから始まりました。まず、彫刻専門の職員から石膏の作り方から、彫刻を学ぶ心得までレクチャーを受けます。時々料理教室のような一時もありつつ、石膏が固まる時は熱を帯びるのを手に取って驚き、今度は化学の実験のようにもなりました。

　次に、それそれアイデアスケッチや、粘土でマケット（構想のためにつくる模型）をつくり、小刀やノミで石膏を削っていきます。

　〆切はもう少し先ですが、放課後も楽しんで制作をしています。生徒の制作する様子を見ていますと、皆が同じプロセスではなく、手で考える方がうまくいく生徒、言葉を大切にする生徒、たくさんの画像を分析できる生徒、試行錯誤しながら納得いくまで考える生徒、色々です。彼らの持ち味を活かしつつ、自分でも気がついていない新しい良さを引き出せるよう、職員みんなで見ていきたいと思います。 

　石膏くずを集めて雪だるまをつくるのもまたよし、ですね。

　完成しましたら、作品をHPでご紹介しますので、ぜひご覧ください。