二高の特色・学科｜ニュース

7月26日（金）に第二高校オープンスクールが行われ、美術科では中学生の皆さんにビジュアルデザインの授業を体験してもらいました。

本校美術科では「素描」や「絵画」、「彫刻」や「美術史」など専門的な１１の科目がありますが、今回は美術科の田中先生が授業者を務め、テーマは「デザイン　伝統×美術科　～新しい模様～」です。

美術科の生徒たちが受付や誘導のほか、授業の補助をしてくれました。

服や壁紙、日用品など私たちが生活する上で何気なく目にする様々な模様。

その中でも日本の伝統的な文様に注目し、『麻の葉』をベースにしてオリジナルのデザインを考えていきます。基本的な仕組を理解すれば多様なアレンジが可能で、図案の段階で参加者の個性も表れてきます。

出来上がったデザインは黒画用紙に貼り、切り絵の要領で模様を切り出します。細かな作業ですがみんな手元に集中し、ときに隣の参加者に相談しながら、どんどん作業が進んでいきます。

さらに、透かした部分に色の着いた和紙を当てることでイメージの幅を広げます。それぞれが描いたデザインが最も活かせるよう、じっくりと思考と判断を重ねていることが分かります。

デザインが細かすぎて時間内に全てを切り取れなかった人もいましたが、最後には全員の作品を窓に貼り、共同制作によるインスタレーションが完成しました。

補助をしている高校生もステンドグラスのような出来映えに感心するほどです。

【完成作品：午前の部】

【完成作品：午後の部】

あっという間の2時間でしたが、実際に制作したり、高校生と触れ合ったりする中で、美術科について理解が深まったのではないかと思います。

ぜひ、令和6年10月8日（火）～14日（月）に美術館分館で開催する「美術科制作展」や、11月9日（土）に本校で開催する「美術科オープンアトリエ」にも足を運んで見てください。中学生や保護者の皆さま、多くのご来場をお待ちしています。