2025年07月15日
7月15日(火)、美術科3年の総合制作では「エッグドロップコンテスト」を実施しました。
普段見かける卵のパックは生産物を運搬するためのものですが、今回は卵を高所から落としても割れないよう、プロテクターとしての機能を重視してパッケージデザインに挑戦しました。
制作に先立ち、物理の田中先生に「見えない空気をデザインする」と題した講義をお願いし、空気抵抗や構造について制作のヒントをいただきました。
材料となるのはケント紙と接着材のみ。生徒たちはこれまでにもケント紙で立体構成に取り組んでおり、加工にも慣れています。
コンテストの評価規準は落下後の「卵の状態」の他に、目標地点に正確に落下させる「距離」、エコの視点から「プロテクターの重さ」や「丈夫さ」、「再利用のしやすさ」と、美術科ならではの「独創性」を点数化します。
ここに紹介したのはほんの一部ですが、35人全員が独自の考えとビジュアルを持っていることに驚きます。
制作はおよそ4時間ですが、サンプルをつくって落としてみたり、改良を加えたりしながら、完成した作品にはそれぞれに工夫か凝らされ、中には、軽さだけに特化したり、仕掛けにこだわったりとそれぞれの発想が良く表れています。
実験は約7メートルの高さから落下させます。生徒たちからは作品が落とされるたびに大きな歓声と悲鳴(?)があがり、誰(何)に対してかよく分かりませんが、「ファイトー!」の声援が…(笑)その気持ちもよく分かります。
中に入れる卵は割れたときの手間を考えて「ゆで卵」にしました。卵が無傷で帰還したのは全体の45.7%、なかなかの成功率です。
成功した中で最も軽かったのは14グラム。↑坂口さんの「egg crown~君(黄身)がNo.1~」でした。
使用したゆで卵は全員で美味しくいただきました。各自調味料を持参しているあたり、さすが美術科です。
デザインに科学的な視点を入れることで様々なアイデアが生まれ、目的や機能をより良く実現するための改善を重ねる、とても楽しい学びの時間となりました。
美大の受験合格作品を前にすると進路意識が一気に高まります。
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