二高の特色・学科|ニュース

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2020年04月13日

理数科

令和2年4月13日 高校生ができる創造的復興について考える

 平成28年熊本地震から4年を迎えました。熊本地震では、校舎の一部や体育館が使用できなくなる等、第二高校は、県立学校で最も大きな被害を受けました。その頃、新1年生は小学6年生、2年生は中学1年、3年生は中学2年生でしたね。(話に戻ります。)地震後、5月9日まで休校。教室が破損したため、5月10日から午前・午後での学年別登校が始まり、5月末まで続きました。休校期間中、第二高校の生徒は、ボランティア・学習活動等、指示がなくても自ら考えて行動しました。

 熊本地震で学んだことはたくさんありますが、その中の一つに「当たり前と思っていたことが当たり前でない」があります。断水によって不自由を感じ、普通に水道が使える喜びを感じました。本校卒業生の話。3年生の時、益城町の自宅が被災し、避難所生活を余儀なくされました。工夫を重ね、避難所で学習するスペース・時間を確保しました。倒壊した建物の光景を目にする毎日から「倒れない丈夫な建物を造りたい」という気持ちが自然と芽生え、現在、その卒業生は、大学で耐震工学を学んでいます。

 本校SSHの研究開発課題は「熊本地震の経験を課題発見につなげ、科学的視点から創造的復興をリードする人材の育成」です。私たちは、熊本地震の経験から様々な気づき・課題発見がありました。

 現在、学校は新型コロナウイルス感染症拡大防止対応のため休校になっています。日常が失われ、非日常の毎日です。この非日常から、「当たり前と思っていたことが当たり前でない」の視点が生まれ、様々な気づきが皆さんに起こっています。また、自分の将来を左右する出来事が起こるかもしれません。そのことを皆さん自身の探究、課題発見につなげてください。(気づいたことをメモしましょう。)この課題発見からの探究が高校生ができる創造的復興であり、その探究や学びの姿勢が他者に勇気と希望を与えます。学校が再開したら探究科目SS、AS、GRが本格的にスタートします。この休校期間中、自分の興味・関心のあることの先行研究調査を行っておいてください。皆さんと一緒に研究できることを楽しみに待っています。   

SSH部職員より

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