2019年06月13日
今回は、本を紹介してみたいと思います。
ヨシタケシンスケさんの『それしかないわけないでしょう』という絵本です。子ども向けの絵本ではあるのですが、ヨシタケシンスケさんの絵本は、結構大人でも楽しく読むことができます。
話の内容としては、ある女の子が、お兄ちゃんから、「未来の世界」は大変なことばかりだと教えられます。人が増えすぎて食べ物がなくなるとか、病気がはやったり、戦争が起きたり、宇宙人が攻めてきたりとか。女の子はショックを受けてしまいます。でも、その話を聞いたおばあちゃんは次のことを教えてくれます。
未来がどうなるかなんて誰にもわからない。大変なことだけじゃなくて、楽しいことや面白いこともたくさんある。
〇〇だから〇〇するしかない、はだいたい当たらない。2択を迫られても違うなと思ったときは、新しい選択肢を作れば良い。未来はたくさんある。
それを聞いた女の子は、「それしかないわけないでしょう」といろいろなことを考えるようになります。「好きか嫌いか」「良いか悪いか」「敵か味方か」もどっちかしかないわけがない。「悪くない」「何とも言えない」「良いかもしれない」「よくわからない」とかいろいろと選択肢があるんだと。
今回この絵本を紹介した理由は、何かダメなことがあっても、いろいろ選択肢はあるということを伝えたかったからです。
「学校入ったけど、何か合わないから行きたくない」「この人と関係悪くなったからもうおしまいだ」「提出物が出せない、もう行けない」「このテストがダメだった、もう大学行けない」こんなふうに思ったりすることないですか?
「合わないけどまあなんとか行けた」「この人とはダメだけど、この人とは話せる」「途中までしかやれてないけど何とかなった」「まだこれからの頑張り次第で希望した大学に行けるかも」って思えるとちょっと楽になれるかなと思います。
みなさん、何か行き詰まったり、どうにもできないなと思った時に、0か100かとか、白か黒かだけじゃない選択肢(35とか、78とか120とか。オフホワイトとか、黄色とかピンクとか)を探してみませんか?
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