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理数科3年生がSSH生徒研究発表会で研究成果を発表

2026年08月07日


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2026年08月07日

理数科3年生がSSH生徒研究発表会で研究成果を発表

令和8年8月5日(水)から6日(木)まで、神戸国際展示場において「令和8年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」が開催され、本校理数科3年生4名が参加しました。本発表会は、文部科学省と国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催する、全国のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)による研究成果発表の場です。

会場には、数学・情報分野33件、物理・工学分野41件、化学分野54件、生物A分野42件、生物B分野46件、地学分野23件の、合計239件の研究が集まりました。身近な疑問を出発点とした研究から、AIや統計解析、独自の測定装置を活用した研究、地域や社会の課題解決を目指す研究まで、全国のSSH校で積み重ねられてきた多様な研究成果が発表されました。専門家による審査や助言を受け、互いの研究から学び合う本発表会は、全国のSSH校の高校生にとって、最高水準の研究が集まる貴重な舞台の一つです。

本校生徒は、54件の発表が行われた化学分野で、「自然由来の虫忌避成分~DNPHを用いたシトロネロール濃度測定の可能性~」をテーマにポスター発表を行いました。生徒たちは2年生から研究を始め、3年生の7月まで約1年半にわたり、実験を重ねてきました。

研究では、ローズゼラニウムに含まれる虫忌避成分を、より簡便に測定する方法の確立を目指しました。虫忌避成分の一つであるシトロネラールが、2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)と反応した際に示す光の吸収を利用し、濃度を測定するための検量線を作成しました。さらに、シトロネロールを酸化してシトロネラールに変換することで、シトロネロールを間接的に測定できる可能性を示しました。期待した結果が得られないときにも条件を見直し、データを積み重ねながら測定方法を検討した点に、本研究の特色があります。

各分野の講評では、独自の視点を持つこと、自分たちで数理モデルや測定装置を作ること、統計を用いてデータの説得力を高めること、地域や社会とのつながりを意識することなど、今後の探究活動につながる多くの助言が示されました。特に化学分野では、地域や身近な素材を生かした研究、何度も実験を繰り返す粘り強さ、先行研究を調べた上で自分たちなりの新規性を追究する姿勢が評価されました。本校の研究も、身近な植物を題材に、独自の測定方法を考え、実験条件を丁寧に検討してきた点で、こうした探究の姿勢を体現するものとなりました。

発表当日、生徒4名は聴講者の目を見ながら、研究の目的や方法、得られた成果を分かりやすく伝えていました。質疑応答でも、一つ一つの質問を丁寧に受け止め、自分たちの言葉で誠実に答える姿が見られました。約1年半にわたり、思うような結果が得られない場面でも研究に真摯に向き合い、試行錯誤を重ねてきたからこそ見られた姿です。研究内容の深まりだけでなく、相手に伝える力や、質問を受けて考えを整理する力にも、課題研究を通した4名の大きな成長を感じました。

閉会式では、JSTからの閉会挨拶として、研究活動の価値は賞を受けたかどうかだけで決まるのではなく、研究の過程で経験した「試行錯誤」そのものにあるというメッセージが送られました。研究では、予想通りの結果が出るとは限りません。途中で方法を変えたり、問いを見直したりしながら、それでも「なぜだろう」と考え続けることに大きな意味があります。

これからの社会では、すでにある答えを覚えるだけでなく、自ら問いを見つけ、多様な人と協力しながら、答えが一つではない課題に向き合う力が求められます。SSHの取組や日頃の探究活動は、科学者を目指す生徒だけのものではありません。自分で課題を発見し、情報を集め、仮説を立て、実験や調査を行い、その結果を振り返って相手に分かりやすく伝える経験は、将来どのような道に進んでも生かされる力になります。

本校がSSH校として探究活動を続けることは、生徒たちが失敗を恐れず、新しい問いに挑戦できる学びの環境を守り、さらに発展させていくことでもあります。今回の全国発表で得た学びを校内にも広げ、生徒一人ひとりが身近な疑問を大切にしながら、自ら考え、粘り強く探究する姿勢を育んでいきます。

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