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2025年03月24日
令和7年3月18日(火)、熊本県立劇場でSSH研究成果発表会を実施しました。後半の部では、講師に千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター所長 古田 貴之先生をお招きして、「ロボット技術と未来社会」 というテーマで講演をいただきました。
古田先生は、2000年より、(独)科学技術振興機構のロボット開発グループリーダーとしてヒューマノイドロボットの開発に従事。2003年より千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長に就任。福島第一原発では唯一全フロア走破可能なロボットを無償で提供し、冷温停止ミッションなど数々の成果を達成。パナソニックロボット掃除機RULO(現行品)など民生品も開発。世界で最も影響力あるデザイン賞:A'Design Awardでは最高賞Platinumを受賞(2021)、などロボット開発の最先端で活躍されています。
今回の講演会では、高校生のために、文字通り会場を縦横無尽に駆け回り、大量のスライドを元に、ご自身が開発されたロボットの紹介と、なぜ学ぶのか、この不確実な時代にどう生きるか、を示唆していただきました。
公演中、何度も会場に降り、生徒たちにインタビューするなど、神出鬼没。生徒たちも文理を超えて引き込まれていきました。
偶然ですが、昨年の発表会で「超有名アニメのロボットを本当につくることができるか?」を発表した生徒がいたのですが、まさにその参考にした資料を作成したのが古田先生でした。先生とお話もできて、嬉しかったと思います。
下のイラストは、美術科の生徒が古田先生の講演を受けてイメージイラストを描いてくれました。先生との為人が伝わる作品になったと思います。
生徒たちの感想の一部です。
★2年理系:自分が小学校の頃、ロボットに興味があって、ネットで検索したりテレビを見る中で見てきたロボットの制作者であることが一番衝撃を受けました。また先生が講演会の序盤で見せた「絶望ロボット」がAIを仮想現実で鍛えてロボットに搭載してできたものという説明で、私は以前からAIを仮想空間で学習させるのは見たことありましたがそれをロボットに応用できることに関心しました。
★1年美術科:講演していただきありがとうございました。1時間全く退屈することがありませんでした。講演の様々な話題の中でも、勉強が立場を手に入れるためのパスポートになるという話が心に残りました。私は自分の作品でたくさんの人を喜ばせることと、思う存分好きな活動が出来る会社を創るという2つの夢があります。これらを叶えられる実力と財力と立場を手に入れるため、勉強と画力向上に努めようと思いました。
★2年美術科:研究を進めること、開発することのまさに真骨頂を目の当たりにしたように思いました。最後にご説明されていた「絶望ロボット」の製造工程には衝撃を受けました。AIが独自に体の使い方を学び成長するという仕組みは、より発展し応用されていくことを想像すると、恐ろしささえ感じる仕組みだなと思います。これからの未来、AIと社会は切り離せない関係になっていくと思うので、ご講演の中で登場したロボットのように、世の中で活躍している技術を知りつづける姿勢を大事にしようと思いました。眠気も吹き飛ぶ大変面白いご講話をありがとうございました。
★2年美術科:今回の講演会の講師の方もとてもおもしろくて面白いだけではなく実績があるというところがすごいと思いました。ロボット開発という私の中であまりわからない分野だったけどとてもおもしろかったし、勝手にロボットをつくるという分野は理数系の人がするイメージだったけど文系とおしゃっていてとても驚きました。そこでより自分との親近感のようなものを感じました。あっという間の講演でもっとお話を聞きたいと思える講演でした。
科学と人への愛にあふれた講演会でした。
ありがとうございます。
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TEL:096-368-4125 FAX:096-365-5636
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