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2025年01月07日
1月7日、第二高校石棺修復プロジェクトメンバーの4人で熊本県装飾古墳館に研修に行ってきました。
まずは、館長室でご挨拶をさせていただき、一日お世話になる学芸員さんや職員の皆さんに自己紹介をさせていただきました。
最初は第二高校で保管している石棺の写真を元に「メタシェイプ」というソフトで3D画像を制作します。
今回、白黒の写真しかなかった石棺のデジタルデータが多数とれましたので、今後様々な探究に活かせたらと思っています。考古学とデータサイエンスはどちらもデータの蓄積と分析が肝心なので、相性がよいと感じました。
上の写真が操作画面です。赤い部分が硫化水銀と思われる部分、石板の場所は小口の部分と思われる場所です。
1時間半ほどで、次の作業に。上の写真は本校考古学部(現在は廃部)のものと思われるものです。
みんなで、分類していきます。
主に土器と石に分かれました。破片を合わせるのが上手な生徒たち、ここでもパズルのように合わせてきます。観察力と空間把握能力に長けている理数科の生徒の特徴がよく現れました。(普通科の生徒たちも、画像処理の手際のよさ、カンの良さが際立っていました。)
縄文時代のものか、弥生時代のものかは、焼きの強さで見分けていきます。
石器も黒曜石、部分的に磨いてある磨製石器、手に持ちやすいよう加工してあるものなどありました。分類していく中で、これまで学んだ理科や社会の知識を引きだし、みんなでわいわいディスカッションしながら作業を進めていきます。
メモもとっておきます。紙片と石器の日付が同じであることを発見した生徒、嬉しそうでした。
化石もありました。モノチスという二枚貝の化石だそうです。
実際に手に取って学芸員さんの解説をお聞きするうちに、自分自身の眼差しの解像度がぐっと上がるのを感じました。(これは美術鑑賞と同じですね)
きちんと整理されルと、そのものの良さがよくわかります。非常に勉強になりました。ラベリングして図書館に展示していただく予定です。
午後は博物館の展示物の見学と、博物館の外にある古墳を見学。企画展「鏡のかがやき」では、学芸員さんの説明を受け、古代の鏡の美しさや古代人の幾何学的なデザインセンスに感じ入りました。常設展示では「鏡」をモチーフにした模様を探したり、熊本の装飾古墳についてのレクチャーを受けました。
最後は、強い風の中でしたが、岩原古墳群を散策しました。
生徒たちも、またとない経験になったと思います。
明日から、3学期です。応援よろしくお願いします。
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