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2024年08月22日
8月1~2日、1・2年生希望者11人を対象に、天草実習を行いました。
熊本市に所在している第二高校では体験できない海洋生物に関する観察・実験の基本的な手法に触れ、海洋関係の話を大学の先生から伺うことで、海洋系・生物系の学部への興味・関心を高めることが目的です。また、防災学および地質学の視点から、寬成4年の雲仙噴火に伴い天草地方を襲った大津波に関連する講義を受け、津波被害について理解を深める活動も行いました。
活動は以下の通りです
8月1日(木)
7:30 集合・出発
9:00 熊本大学合津マリンステーション到着
10:00 ドルフィン号で沖合に出て、ナメクジウオの採集、プランクトンの採集、 海洋上での透明度等の計測。
12:30 マリンステーション帰港、昼食
13:30 採集したナメクジウオについて、マリンステーションの先生から講義、観察(※ナメクジウオ 脊索動物。脊椎動物の祖先の形態を有した生きた化石といえる生物です)。採集したプランクトンの同定(写真にも撮る)。
18:00 夕食
21:00まで プランクトンの同定。発表準備。
例えば、上の写真はカイアシ類かゾエア(エビ・カニの幼生)という動物プランクトンと思われます。生徒たちは採取したプランクトンなどの生物の分類上の所属や種名を熱心に調べていました。
8月2日(金)
8:30 前日の観察内容の発表
9:30 寬成4年大津波に関する講演、講師 松本博幸 氏(天草市観光文化部文化課)
12:00 合津マリンステーション出発、途中、上天草、宇土半島の自然災害伝承碑を見学
16:00 第二高校着、解散
1年生はGR(学校設定科目、探究の時間であるグルーバルリサーチ)で国土地理院のHPを検索し自然災害伝承碑について調べる活動を行いました。実際にその場所に行って、周囲の風景も感じ取れたことと思います。
★生徒の感想
研修に行く前の段階では、プランクトンについてある程度の知識はあったが、実際に行き同定をしてみると、これまで見たことがなかった動物・植物プランクトンが観察できた。また、熊本大学の先生や生物部の友人たちが知っているプランクトンの知識量についてとても驚いた。
そして、寛成4年の大津波(島原大変肥後迷惑)については、親から熊本にも津波が来たことをよく聞いていた。だが、今回の講演や自然災害伝承碑の見学を通して、被害の大きさや石碑を設置した理由、現在の石碑の状況、石碑が伝えてくれる教訓について、詳しく知ることができた。
今回の研修を通して、今後の大学の学部の選択や津波の出来事が現世代で途絶えないように熊本地震などと同様、後世に伝えていかなければならないという危機感を持つことに活かせると思う。2日間、とても良い経験になりました!!ありがとうございました!
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