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2024年04月25日
先日の1年理数科に続き、4月24日(水)の7限、2年生全体に「科学哲学」講義を実施しました。
1年次に科学哲学についての定義や姿勢を学び学校生活を送ってきた2年生は、本日の講義で新たに科学と哲学の在り方等について考えます。
はじめに似非科学・非科学について、5つの質問に答えていきます。
生徒同士でディスカッションをしながら、質問項目についての真偽を考えます。
これらの質問を考えた後、担当の先生から、昨今の日本にも生じた似非科学・非科学的な事例について学び、
生徒は「科学のあるべき姿」について考えました。合わせて、これらの問題は倫理的背景も孕んでいるため、
日本にあった研究不正についても知ることができました。
その後、改めて「科学哲学とは何か?」について考えます。1年次からのステップアップを目指し、
資料を読みながら、ここでも生徒同士で対話を繰り返しながら議論を進めます。
最後に哲学の本質について考える問い(哲学の( a )は( b )よりも重要であり、それぞれの( b )は新しい( a )となる。)を全員で考え、
講義は終了しました。最後まで生徒の活発な議論が行われ、非常に内容のある1時間でした。
第二高校ではSSH事業の1つの柱である「独自のSTEAM教育」が、年間のカリキュラムの中でどのようにシステムとして機能するかを研究し、その普及に努めていきます。
【生徒の感想(抜粋)】
〇トランスサイエンスについて初めて知ったが、例を見てクローン、人工知能についてなどとても興味を持った。哲学について正しく知りこれから哲学的に考える力をつけていきたいと思った。
〇これまで、物事に対して、否定的に考えることは あったけれど、科学的に考えることは少なかったので、特に、講義内であった練習問題は、勉強になりました。これからも、何事にも「なぜ」を大切にして励んでいきたいです。
〇哲学は考えれば考えるほどわからなくなってしまうものだと思ったが、物事に対しての一つの考え方として、これからの課題研究等に活かしていければと思いました。
〇因果関係と相関関係のちがい、そういう傾向にあるだけなのかそこに原因があるのか考えるのは大事だと思った。
〇自分の先入観に囚われて電気自動車は環境にいいと思っていたけれど電気自動車が原因のとなる環境問題もあるから先入観にとらわれないでしっかり向き合って考えるようにしたいです。
〇演習問題を解き答え合わせを行って感じたことは、すべての問題に科学的な根拠がなくさらに半分以上の問題は回答が曖昧になってるなということでした。科学というものは「白黒はっきりしているもの」といった見解を持っていたのですがこの授業を通して科学哲学というように、科学も哲学のように曖昧さを兼ね備えていて、その曖昧さを解決するために実験を重ねられているんだなと理解することができました。
〇哲学の問いは答えよりも重要であるという言葉が印象に残った。さまざまな問いが生じることによって答えができ、その答えが新たな発展に繋がっていくことを知って感動した。
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