SSH NEWS

４月２３日（火）理数科１年生を対象に本校が研究開発を行う「独自のＳＴＥＡＭ教育」の一環である「科学哲学」が実施されました。

講義は小グループを構成して行われました。

始めに、担当者から科学と哲学について、それぞれの立ち位置と役割について、それぞれの考えを話し合いました。

その後、１７世紀中ごろにかけての科学と哲学の歴史的変遷や、その時代に活躍した哲学者ニュートンについて、興味深い説明が行われました。ニュートンが生前、一度も「科学者」と呼ばれていなかった事実には生徒は驚きの様子でした。

次に、哲学の一側面として「～とは何だろうか」と問いを続ける姿勢について学びました。

幼き頃の私たちも小さな哲学者として、問いを続けていたんだと思い出すこともできました。

いよいよ具体的に科学哲学の定義と問いについて議論を行うことにチャレンジです。

今回は「発展途上国への衣類の寄附の是非」について短時間ですがグループで議論を行いました。

どのグループも様々な意見が飛び交い、あっという間に議論の時間は過ぎていきます。

最後に、この講義で取り組んだ科学哲学の姿勢（＝変化する社会に対応するために、他者と意見を交え、摩擦にも耐えながら、互いの納得のいく答え【共通了解】を見出すこと）を学び、講義は終了となりました。

本時で学んだことは、課題研究を中心としたすべての場面において求められる姿勢です。これからの学校生活等でも役立ててくれることを期待します！！

第二高校ではＳＳＨ事業の１つの柱である「独自のＳＴＥＡＭ教育」が、年間のカリキュラムの中でどのようにシステムとして機能するかを研究し、その普及に努めていきます。