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2024年03月22日
3月19日熊本県立第二高等学校SSH研究成果発表会後半は日本大学文理学部情報科学科准教授、次世代社会研究センター(RINGS)センター長大澤正彦先生に「ドラえもんを本気でつくる」をテーマに講演していただきました。
本校は2年生の探究活動でデータサイエンスゼミを開講、STEAMゼミではAIを活かしたビジネスを考えるグループをつくる、1年生美術科ではロボットのデザイン等、多様な場面でロボットやAIなど今後人間の仕事を「奪う」であろう存在について探究してきました。さらに全科で取り組んでいる「科学哲学」「科学倫理」でも、人間とAIの関わりを考える内容を取り扱っています。
今回の講演はこれまでの探究やそれぞれの思索の「答え合わせ」になるようなものでした。
大澤先生の講演は高校生を引き込む工夫が随所にあり、生徒の知的好奇心を刺激する動画や画像、60分という短い講演に体験や活動を自然に盛り込み、「ドラえもんを本気でつくる」という大きなテーマがどんどん立体的になっていきました。生徒の感想にも「伏線の回収がすごかった」「頭を使いながら講演を聞くのが刺激的だった」とありました。60分という短い時間に、先生の著書である「ドラえもんを本気でつくる」(PHP新書)の内容をほぼ網羅していたので、それも驚きでした。
以下生徒の感想の抜粋です。
「ドラえもんは本当に作れるのか」という講話を聞いて最初に感じてのが「いや無理だろ。」の一言。しかし話を聞いていくうちに何を持ってドラえもんと言えるのか人々が皆これはドラえもんだと思えるのであればドラえもんだ。などもっと深い、前提の話の定義から考え直すことで一概にドラえもんを作るのが無理とは言い難いのではないかと思えるようになっていきました。」
「ずっと頑張っていれば小さい頃に思い描いた夢でも叶えられるかもしれないと知って、頑張ろうと思いました。」
「これから情報社会になっていくうえで切っても切り離せなくなってくるAIという存在についての話をのべて、これから私達がどういう態度でAIと向き合っていくべきなのかを考えされられました。AIが具体的にどのように進歩していくか分からないからこそ、それに対応していく必要があり、そのためにはより具体的に、しっかりとAIについて学ぶ必要があると分かりました」
「大澤さんの話ではAIのできること、向き合い方を話して頂き、自分ができることはどれだけAIに任せられるか、少し試してみたいと思いました。将来、教師になることが夢で、今回の話をきいて、教師はブラックと言われているけど、全てAIに任せることは出来ないけど、視点を変えて色んなことにAIを使っていくと、いいのかなと思った。人間にできてAIにできないことをどんどん探していって、自分の変わりはAIにできないようにしていきたいと思った。」
大澤先生、勇気の出る講演をありがとうございます。またぜひ熊本にいらしてください。
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