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美術解剖学講座

2024年02月05日


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2024年02月05日

美術解剖学講座

 2月5日午後、九州中央リハビリテーション学院から大村充弘先生、岩下祥平先生を講師として、毎年恒例の「美術解剖学講座」を開講しました。

ここ数年は、重心に注目し、人体標本図やスライドで人体が立ったり、座ったりする仕組みを学びます。次に、自分たちでポーズをとり、体感的に重心がかかる部分を確認します。

 交代でポーズをとりつつ、「体育座り」⇒「膝立ち」⇒「反り」⇒「ひねり」のポーズをとりながら、どこに重心が落ちるのかをクロッキーをとおして確認しました。クロッキーの時間が終わる毎に、みんなでお互いのデッサンを見比べてディスカッションする姿も生き生きとしていました。

生徒の感想です

★Iフェーズ~解説を聞いて発見したこと

・重心の重要さがわかった。また、重心がどうしたら安定するか、重心による動きやすさの違いがわかった。自分の体で起こり感じているであろうことなのに全然知らなくて、不思議な感覚だった。

・支持基底面という言葉を初めて知ることができました。支持基底面は、体を支えてくれる足の範囲で、バランスを取るためにはその範囲内に重心をおいておかないといけないということが印象的でした。スライドに支持基底面と重心が描かれた力士の画像が出てきて、あんなに足を広げているのに安定しているのは重心が低いからか!と新しい発見もできました。また、看護師の方なども支持基底面を広く取ることや、椅子に座っているときおへそから真っ直ぐ下に落としたところに来る点が圧中心点といい体だけでなく、空間にも存在しているということを知ることができて、とても面白かったです。

★Cフェーズ~クロッキーと知識が結びついて、気が付いたこと

・支持底面を意識することができていなかった頃の自分は、人物をスケッチするときにいつも空中に浮いているような描き方をしてしまい、対象の人物はなかなか地面に足をつけてくれませんでした。しかし、今回の講演会を通じて人間のどこに重心が来て足の広げた範囲、支持基底面を意識することで画面の中の人物がしっかりと立つようになりました。どこに重心が来ているのかを、意識しているかしていないかでは雲泥の差があることに気づくことができました。少しでも、これらの知識を身につけているでけで、ものを見るときの視野が広がっていいデッサンができるということを体験することができました。

★Eフェーズ~今後の制作や表現活動にどう結び付くと思うか

・石膏像などで、見たままに描いていたところを筋肉や骨格、重心などを感じ取りながら描くことができる。人や動物を描く時に重心を考えながら描くことで、よりリアリティのある絵を描くことができる。

・体の内部に対する知識を得られたことで表面的な見方だけでなく本質的な部分まで表現するための手段が一つ増えたと思いました。

★全体的な感想

・デッサンやクロッキーの際、重心や支点のことを気にしているつもりだったが、結構できていないことがわかってよかった。クロッキーのあとに正解の重心や動きを教えていただけるところが勉強になってよかった。今後の制作以外にも自分の趣味のイラストなどに活かせそうだと思った。楽しく人体についての知識を深めることができたのでこの講座に参加することができてよかった。

・表面的な情報に頼ってデッサンしていたので構造の知識が得られ、より技術を磨くモチベーションになりました。新しい発見もあり楽しかったです。

今回の講座の成果は、来週の学年末考査素描の人物デッサンで評価されます。

2年生は3月になると、早くも卒業制作の準備に入ります。

今回の学びが活かされることと思います。

先生方、ご指導ありがとうございます。

 

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