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アートサイエンス「絵の具をつくろう」スタート講演

2023年07月07日


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2023年07月07日

アートサイエンス「絵の具をつくろう」スタート講演

 7月7日(金)、美術科1年生を対象に卒業生でアーティストの興梠優護さんの講演を行いました。

 興梠さんは本校美術科出身で、絵画を中心に国内外で活躍中のアーティストです⇒公式サイト:Yugo Kohrogi (oguy.jp)

 今日は美術科1年生の為に講演と制作指導の打ち合わせに来てくれました。今年度の学校設定科目アートサイエンス(AS)Ⅰは三つの班に分かれ、「絵の具をつくろう」班、「ロボットをデザインしよう」班、「盲学校とのコラボ」班に分かれ、探究活動を行います。絵の具をつくることはこれまで「プルシアンブルー」をつくる実験など行ってきましたが、今回はさらに展色剤の研究まで進め、顔料✕展色剤の組み合わせで5点の実験的な作品を制作する予定です。

 そのために、イメージの創造+材料研究のプロとして、画家の興梠さんを講師として、継続して指導していただくことにしました。

 講演ではこれまで制作した作品のスライドを通して、創造のプロセスを紹介、画家としてのキャリアをどう積んできたか、話していただきました。特に、テキスタイル、グラフィック、インテリアなどデザイン領域のコラボの紹介では、プロの凄みを感じたと思います。

 質問の時間も主体的に手が上がり、「どれくらい制作するのか」「画家としてキャリアアップするにはどうすればよいのか」等の質問が出ました。特に印象的だったのは、「もし絵を描くのが嫌になったらどうするか?」の質問で、自分がどんなときに調子がいいか、悪いかを分析し、生活の中で完全にだめにならないよう布石を置くこと。また、別の視点や方法がないか試してみること。好きで始めたことでも「嫌になる」事がある。そのことをあまりネガティブに捉えず、新しい方法と向き合うチャンスにする。これは、創造の世界に限らず、様々なキャリアに通じる答えだと感じました。

 後半は「絵の具をつくろう」班との打ち合わせです。生徒がASの時間で調査し、話し合ってきたアイデアを持ち寄り、原画担当と材料開発担当の生徒がお互いに、思いを共有しました。興梠さんは、制作のアイデアや材料の助言をしていただきました。

 これから、顔料や展色剤の試作・実験を行い、夏休みの終わりには作品として制作を行う予定です。

 どんな結果になるか、楽しみです。

※興梠さんは7月に熊本市現代美術館で展示、ワークショップを行う予定です。詳しくは熊本市現代美術館HPをご覧ください。

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〒862-0901 熊本県熊本市東区東町3-13-1
TEL:096-368-4125 FAX:096-365-5636

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