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1学年「科学哲学」

2025年05月29日


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2025年05月29日

1学年「科学哲学」

5月27日(火)の7限目に1年生生徒は体育館に集まり、課題研究の1コマとして「科学哲学」を実施しました。

この授業は、第二高校がSSHで行う研究開発の独自のSTEAM教育の1つとして3年前から継続して実施しています。

本日はSSH探究部の職員が、初めにSSHを通じて育成を目指す資質・能力の説明を行った後、「科学哲学」の授業が行われました。

授業は基本的に生徒同士の対話で創り上げられていきます。

”科学と哲学とはどのような関係だっただろう?”、”哲学的態度とはどのような態度を指すのか”、”現代に生きる私たちに必要な科学哲学の姿勢とは?”等、歴史的は背景から、科学哲学の基本的な姿勢やテーマに沿って自身の考えを共有し合う取り組みが次々と行われました。

これらの取り組みを通じて、1年生生徒は、変化の激しい現代において、力強く生き抜くために必要な、科学的探究に際して必要となる哲学的態度の必要性と重要性や、多様な意見を排除することなく議論する(=共通了解)の重要性を知ることができました。

本日の内容は課題研究などの取組だけではなく、今後の学校生活の全ての場面で活かされればと思います。

お疲れさまでした。

<生徒の感想【抜粋】>

・自分が考察をした意見を対話を通して相手に伝えることは自分の考えを深めるうえでも大事になってくるなと思いました。今回の授業の話し合いでは、古着を寄付するかについて話し合い、自分にはなかった考えを持っている人がいてとても勉強になったし共通理解を深めることができました。これから、物事を様々な視点から捉えるようにして様々な疑問や問を解決していきたいです。

・科学哲学に正解はないけれど、その正解を見つけるために自分で考えることの大切さを学んだ

・哲学は難しいものだと思っていたけど、説明を聞くとあまり難しくないのかなと感じた。
自分の意見を相手に正しく伝え、納得させるためには、自分の言葉で伝えることや相手の意見も聞くこと、様々な問いに答えながら対話をすることなど工夫しなければならないことが多いと思った。

・一つの物事を考えるときいろいろな視点から見ることが大切だと改めて気付かされる授業でした。

・多様な意見を排除することなく議論することの重要性に気付くという意味の「共通了解の獲得」という言葉は、今後の探究活動で、問いに対して考察することで生まれた意見を、グループで交換し合う際に、すべての意見に価値があることを保証してくれると知ったので、その印象に残った言葉を基に、これからは学びを得ていこうと思った。また、議論するテーマによっては、正解がないこともあると知り、そういうときは、相手と対話することや自分を疑うことで、考えを広げることが大事だと感じた。

・よく意見の食い違いに遭遇してしまうので、ヘーゲルの弁証法を大切にして議論したいと思いました。情報の本質を見抜きより良い結果が出せるように頑張りたいと思いました。科学哲学を通しての探究をもっと活かしていきたいと感じました。

・答えが定まっていない問題が多く対話をすることで更に自分の出した答えに自信というか正当性を持てたり場合によっては(自分の考えはあっているのかと)疑うこともできました。支援をするかしないかと言うのは圧倒的多数で「する」という人が多い世の中ですがおおすぎてだめになっている現状を知らない人が多いため、もっと広めていくべきだと考えました。

・発展途上国への古着の寄付について周りの人と意見交換をして、様々な考え方に触れることができて、対話することの大切さを実感しました。また、一つの物事に対して、様々な視点から考えることが大切だと思いました。今後、批判的思考、論理的判断力、統合力を身に着けていきたいと思いました。

・中学生の時に持続可能な社会について調べ学習をしたが、その内容が活かせるような内容だったので楽しみだと思った。たしかに私は小さい頃親にわからないことがあるたびに、あれは何と積極的に聞いていたことを思い出し、これからもその好奇心を忘れずに生きていきたいと思った。

・科学哲学という言葉を聞くのは初めてでしたが、授業を通して、これから人間がよりよく生きていくために大切にすべきことだと感じました。これまでに何度か考えたことでも、以前と違う視点から考えてみたり、他人と意見交換をしてみたりして、より良い意見を生み出そうとするのが大切だと思いました。

・「何かを見落としている状態で正しいか間違いかを判断するのは危ない」という言葉が心に残りました。そのため、いつも自分が正しいと思わず、たくさん考えた上で出した結論だったとしても、他の意見に耳を傾けて広い視野で物事を考えていくようにしていきたいです。

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