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2023年10月29日
健軍商店街空き店舗活用第4弾は探究とデザインをリンクさせた学習の発表です。
テーマは自転車に乗る際の「ヘルメット着用努力義務」で、「高校生がヘルメットをつけるアイデア」を課題にデザインの学習を行いました。
これまで学校設定科目アートサイエンスで学んできた探究の手法をデザインに活用しました。
ただ格好いいと思うデザインを描くのではなく
「課題設定」⇒「情報収集」⇒「整理・分析」⇒「まとめ・表現」の探究のスパイラルに則り学習をします。
共通のテーマがあるので「課題」はすでに「ある」のですが情報を収集し、整理することでその課題の本質は何かをより深く、多角的に考える事ができ、より本質を捉えた「課題設定」ができます。
今回は資料として生徒指導部から資料を提供していただき、学校としての課題を高校生の視点で解決するという方向付けをしたことと、オンライン学習システム「Google Classroom」の「授業/質問」のコメント機能を活用し、インターネット等で調査した内容に対しClassroom上でコメントを出し合い、類似したデザインを確認する作業も行いました。
生徒たちは、自分たちも含めて「なぜ、高校生の多くは自転車に乗る時ヘルメットをつけないのか?」という課題の原因は以下の様に考えました。
▢格好悪い
▢髪型が崩れる
▢学校や、自転車置き場にヘルメットの置き場所がない
▢頭を防御するための目的だけでは面倒でつけたくない
・・・等の考えが上がりました。
それらの課題を解決する為に以下の写真のようなデザインが考えられました。反省点は、ほとんどの生徒がヘルメットのデザインに特化していましたが、「もの」ではなく人の動きやシステムをデザインする生徒がもっといてもよかったと思いました。さらに、ヘルメットをつけないことによる危険性をアピールする企画がなかったのも、こちらの指導が不足していた部分だったかもしれません。
次の課題はヘルメットの模型及びデザイン画の制作です。これらの作品は11月21・22日から開催される「先進建設 防災・減災フェア」でも展示する予定です。
10月26日に校内で発表会を行い、プレゼンの学習も行いました。2人ほどヘルメットの構造を簡単な紙立体でつくってきた生徒もおり、折り紙の発想でヘルメットの機能性と強度を高めるアイデアは、どこかで実現できればと思いました(当日の午後、SSH特別講演会で近藤滋先生が言及された伊勢エビの脱皮も大いに参考になりそうです)。
一つのテーマで、プレゼンボード、口頭発表、モックアップ制作を行います。複数の伝達手段によるアウトプットを行うことでより深い学びに導くことができることを日々実感しています。STEAM教育の最大の利点だと思います。
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