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2024年02月19日
「哲学カフェ」とは日頃の疑問や悩み、もやもやをみんなで持ち寄り、そこで共通の「問い」を生み出し、じっくり考え対話する取り組みです。
学年末考査最終日、2月16日(金)午後、講師に五十嵐 沙千子(さっちゃん)先生(筑波大学 人文社会系 准教授)に来ていただき、第二高校会議室で「哲学カフェ」を開催しました。生徒は普通科・美術科の1・2年生徒9人が参加し、3時間のワークを行いました。
まず、円になって座り、自己紹介をします。その時読んで欲しい名前をみんなに伝え、全員の名前を覚えるというアイスブレイクをします。
次に、今困っていることをシェアし、それぞれのテーマについて話し合っていきます。
五十嵐先生が議論の流れを誘導、整理し、生徒たちはそれに答えて、自分なりの考えをどんどん出していきました。途中見解の相違があった部分も「なぜそう思うのか」を、根拠を積み上げ丁寧に話し合っていました。また、そのやり取りを周囲の生徒が受け止め、相手を理解しようとする姿勢に徹していたのが印象的でした。
生徒の感想の抜粋です。様子が伝われば幸いです。
★私がこの哲学カフェに参加した理由は、自分の意見を口に出すという機会が今まであまりなかったからです。自分が間違っているんじゃないかとか、他の人の意見と自分の意見が大きく異なっていたらどうしようなどを考えて、いつも大勢の人の前で話す際には萎縮して思うように話すことができませんでした。ですが皆さん自身の思っていることを堂々と話している姿を見て、怖がらずに話しても良いんだと気づくことができて、参加してよかったと感じました。
★はじめは「哲学は難しくてハードルの高いもの」という意識があり開始までずっと緊張していました。ですがいざ始まると自分の考えを持ち、対話をして相手の考えなども含めて思考するといったものでした。普段は考えを持つことや、相手の考えを受け入れることはできていると思っているのですが自分の意見を話すことはそんなになかったので、哲学カフェという場で自分の考えを発することの重要性や楽しさを知ることもできました。
★はじめにみんなの悩みを出して話し合ったことによって、自分にも他の人にも同じ悩みがあることを知り、その悩みの解決策を見いだせたので、このような知り合いも初対面も関係なく、話し合える場は日常生活においてとても大切なものだと感じました。
★自分の意見はいままで関わってきた人たちの考えなどからできていると知り、今まで話したことのない人と自分の考えを共有しあうことで、一対一ではなくもっとたくさんの人の考えを知ることができるとわかりました。
★自分と似たような悩みを持つ人は意外にもたくさんいるとわかった。自分の悩みを他の人と共有できて少し心が軽くなった気がする。
★話し合いをすればするほど新たな疑問が生まれて、そこにそれぞれの意見が生まれて意見がぶつかり合って新たな意見が生まれる、その繰り返しが哲学なんだなと感じました。自分の疑問をそれぞれが本気で考えてくれているのがひしひしと伝わってきて、すごく嬉しく思いました。逆に言うと、誰かの考えを私自身が本気で考えることで相手を嬉しくさせることもできるのではないかという新たな見方もできるようになりました。
五十嵐先生ありがとうございます。
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