SSH NEWS

第二高校には考古資料として弥生時代の箱式石棺が保管されています。

下の写真の説明板も残っていました。偶然、この説明板を制作された卒業生の方とも連絡がとれ、元考古学部も卒業生の方も気にしていただいていると聞きました。

　熊本地震以前は管理棟近くに保管されていましたが、地震後の管理棟改修工事の際に美術棟とセミナーハウスの間に移設されました。しかし、８年の年月や、環境の変化で上屋や保護シートの劣化が目立つようになりました。下の写真でこの残念な感じが伝わるかと思います。

　昨年度はＳＳＨ学校設定科目ＧＲで生徒がこの課題を取り上げ、ＫＳＨ全体発表会でもポスター発表をしてくれました。今年度はその研究を引き継ぎ、生徒プロジェクトチームを立ち上げました。

　７月５日はその顔合わせと現状確認を行いました。（大量の蚊がでたため、早めに解散しました）

　当日は、熊本県装飾古墳館から学芸員さんも来てくださり、一緒に確認をしていただきました。

　実物を見ながら、この考古資料をどう保管･展示すべきか、話し合い、今後の段取りを確認しました。

　今後の目標は、

❶　夏休みまでに、それぞれ熊本の古墳や遺跡について学ぶ（テーマ研究との連動）

❷　装飾古墳館のレクチャーのもと、ベンガラづくり講座や、遺跡の展示方法について学ぶ

❸　考古学部廃部、地震によって散逸した箱式石棺の資料を集める

❹　１０月には学芸員の方立ち会いの下、図面を参考に、石版のパーツを合わせ、石棺を再現してみる

❺　調査した内容を、データ化しＨＰ掲載、図書館に展示する（図書委員に石棺コーナーをつくっていただく）

❻　資金が集まれば、図書館横に移設し、考古資料コーナーをつくる。できれば上屋も新調する

❼　年に１回は、箱式石棺を鑑賞する行事をつくる（考古学部･卒業生の方との交流など）

　助成金の申請など生徒たちと頑張っていますが、❺まではどうにかなりそうです。

　応援よろしくお願いします。

　もし、この件でお問い合わせや資料をお持ちの方がいらっしゃいましたら、第二高校までお問い合わせください。

〒862-0901　熊本県熊本市東区東町3-13-1
TEL：096-368-4125 FAX：096-365-5636

Mail: daini-h@pref.kumamoto.lg.jp