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2026年06月04日
6月3日(水)、理数科1年生は、来週に控えた江津湖での生態調査に向けた「科学本質(倫理)」に関する特別授業を受けました。この授業は、生徒たちが「誠実な科学者」としてのあり方を考え、研究の基礎となる実験ノートの記録の仕方や、それらに関する行動規範を身に付けること等を目的としています。
授業ではまず、クイズ形式で研究における不正の定義が確認されました。都合の悪いデータの除外や、グラフの不適切な操作、理論通りの結論を捏造することなどは、すべて重大な不正にあたります。これらは英語の頭文字をとって「FFP(捏造・改ざん・盗用)」と呼ばれ、科学界において最も厳しく戒められる行為であり、生成AIに関連した不正事例についても学びました。
授業では、日本の研究者による論文撤回数等が世界的に見ても多い現状や、過去の「STAP細胞」問題を例に挙げ、一度の不正が科学の信頼性を大きく失墜させる危険性を説きました。生物科の先生からは特に、医学や生命科学分野では経済的利益や特許が絡むために不正が起こりやすい背景があることも示されました。
授業の後半は、不正を防ぎ、客観的な事実を残すための具体的な手段として、「実験ノート」の正しい取り方を学びました。30年以上にわたって先輩たちが書き継いできた貴重なノートを実際に手に取り、その重みを実感する場面もありました。
今回の授業内では、信頼される記録を残すためのルールとして、特に以下の点を全員で確認・共有しました。
授業の終わりに、生徒たちは「誠実な科学者とは何か」について議論しました。導き出された答えは、「自分の思い通りではなく、事実をありのままに受け入れる人」というものでした。
今回の講義を経て、来週の江津湖調査では、一見地味な数値や予期せぬ結果であっても、科学者としての誠実さを持って記録し、探究活動に臨むことができるのではないでしょうか。
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