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2022年02月22日
2学期末開催した「楓せんせいのてつがくカフェ」の第2回を実施しました。今回は1年生全員へ呼びかけ、希望者だけが参加。しかもオンラインでの開催でした。参加に躊躇してしまった1年生もいたと思いますが、オンラインによってかえって画面での交流に没入でき、みんなで語り合いワイワイ楽しい時間となりました。
事前に話したい内容についての生徒希望から、初めに「色」について考えることからスタートしました。緊張しつつも、自由に自分の言葉で話すという体験が、少しずつ楽しくなっていったようでした。
あっという間の100分。自由な会話が進みながら、次のような思考問題を体験することができました。
「水槽の脳」の話題から、デカルトの「我思う、故に我あり。」が話題に。「あ!その人教科書にのってるよ!」ってバックから出てきたのが数学Ⅰの教科書でした。日々の教科の学びが、あちこちと結びついて腑に落ちる、何ともわくわくする時間でした。
「青」という色のイメージについて、「なぜ、数学に青というイメージを自分が持ったのだろうか?」と考えました。その理由の要素を考える中で、みんなで共通に知っている校長先生を話題にし「校長先生からイメージされる色は?」をみんなで考えました。みなさん、何色をイメージされますか?
生徒の感想を少しご紹介します。
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今回のてつがくカフェを通して、(哲学に)最初に触れるならばこういう風に色んな人と一緒にワイワイ話しながらやっていくのが楽しいし、興味を持ってくれるのかなと思いました。
実際、質問されることはどれもめちゃくちゃ難しくて、頭を抱えたくなるような感じだったけど、そうやって考え続けるのも楽しかったし、何より自分以外の人の考えを聞くのは「そんな考え方もあるのか!」と自分には思いつかないような考え方を取り込むことができて、とても面白かったです。個人的に印象に残ったのが「知の行き届く範囲は人によって違うから、もしかしたら自分たちでも、誰にも考えつかないことを考え付くかもしれない。」という言葉です。「誰かにしか考えつかない考え方」が存在するんだなぁ、と少し嬉しくなりました。
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デカルトの「我思う、故に我あり。」という言葉がとても心に残りました。水槽の脳という言葉も初めて聞いたし、自分が今生きている世界は、現実ではないと思ったこともなかったので、想像を膨らませて考えることが本当に楽しかったです。前から哲学に興味を持っていました。しかし、哲学は難しそうで、何から学び始めればいいのかわからなくてなかなか手を付けられずにいたのですが、今回みんなで哲学について学んでみて、心から参加してよかったと思いました。他の人と意見を交換することで、自分が予想もしていなかった考えや新しい見方を知ることができました。
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人によって経験や知識が異なるから、考え方が違うことを知りました。いろんな考えがあることって素敵だなと思いました。難しかったけど、他の哲学的思考実験もやってみたいです。これから様々な経験をして、自分の意見をきちんと持ち、発言できるようになりたいと思いました。
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自分は機能主義と呼ばれる立場であったことに気づき、感動した。同じ考えにたどりつく人が何人もいるということから、そこになにかありそうだという期待を感じる。疑問に思っていることを考え続けることで、今回のような感動を得られると思うので、その気持ちを大切にしていこうと思います。
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「哲学×科学」によって、今までにない、何か新しいことが生まれるのではないか、と言われています。そうしたワクワクした未来へ向けて、考えることを楽しみながら学び続けていきたいと考えています。
次回は3月18日開催の「SSH研究成果発表会」において、「大実験会」と題して思考実験を800人で体感します。生徒のみなさん、「哲学する」時間を、乞うご期待です!
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