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2025年07月22日
7月18日(金)の午後、本校アクティブラーニングルームにて、本校理数科アルムナイ(=卒業生)で、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構副理事の竹永秀信様による、「地上に太陽を〜フュージョンエネルギーについて〜」の題目で講演会、ショート実験会が開催されました。
会では今回のメインテーマである核融合発電の仕組みや、実際に数億度のプラズマを発生させ磁場での閉じ込め実験の様子が紹介されました。実際の実験の動画も見ることができ、参加した生徒は核融合反応が起こり、フュージョンエネルギーが発生するイメージの一端を獲得することができたのではないでしょうか。
会の後半に入る前に、ここで人工ダイヤモンドを使った熱伝導の実験が紹介されました。フュージョンエネルギーの生成時には炉心が非常に高音になるため、瞬時にこれを冷却するために人工ダイヤモンド等が有効だということが直感的に分かりました。
会の後半では、世界的な取り組みで核融合発電を行うITER(実験炉)計画についての紹介がありました。世界規模で行われているプロジェクトであり、日本はプラズマを磁場で閉じ込める装置の開発を担当しているということを知りました。
併せて、ここでは国内で研究開発を行う那珂研究所と六カ所研究所の紹介もしてくれました。特に、六カ所村のある青森県では、高校生にむけて「どのような未来社会を描きますか」というワークショップも行われており、過去の映像写真をみて、50年後の未来に何を残すかのワークショップをサイエンスとアートの人材が一緒に考える取り組みが行われているそうです。理数科、美術科を有する本校でも是非チャレンジしてみたい取り組みだなと思いました。
最後に、質疑応答と代表生徒の謝辞でおよそ2時間の講演会は終了しました。
今日の講演会がこれからの進路選択や課題研究等に活かされればと思います。
みなさん、お疲れ様でした!
江津湖の水環境と生物
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