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2020年10月27日
1年生美術科で開講しているSSH学校設定科目「美術探究」は美術を科学的な視点で探究することを目的としています。
第二高校SSHでは、「美術における科学的な視点とは、五感で感じて、理解した事を論理的に説明することではないか」という仮説を立てて考えています。
今回の探究レポートのテーマは「西洋美術史のターニングポイント」を自分で選び、その前後の時代の作品と比較し、なぜその作品が美術史の転機となったかを説明します。調査6時間、プレゼン5時間、およそ一カ月このレポートにかけます。評価はパフォーマンスやポスターだけでなく、定期考査でもレポート内容の理解を確認します。この時期は、生徒が交代で先生役をする、ということになります。
ポスターは第二高校SSH特製A3判探究活動用原稿用紙です。模写やコピーを貼ったポスターを実物投影機に写し、3分間のプレゼンを行います。多くの生徒が印象派前後をターニングポイントに選んでいます。
発表の後の質疑も、自分が調べた内容と重なる部分が多いので鋭い質問が出ます。
例えば印象派の絵画に関しては、「なぜ色彩が豊かになったか?」「なぜ平面的な筆遣いになったのか?」と、画像分析に基づく質問が出ました。同じ作品を調査しても、歴史的背景と美術を結び付けた発表や、バロック期のダイナミックな明暗のコントラストに対して舞台芸術を例にあげた分析、フランス革命期の絵画に対して現代社会で学んだ知識を関連付けるなど、第二高校ICEモデルでいうところの、C(つながり)、E(探究)レベルの活動が繰り広げられました。。(残りの発表は10月29日、11月10日、11月12日に行います。)
さらに、変革の時代を作り上げた印象派に、美術科で切磋琢磨して美術を探究する自分たちを投影する問答もあり、頼もしい限りでした。
★今回の活動をID(インストラクショナルデザイン)のARKSモデルで分析すると
A(おもしろそうだ)➡美術史のターニングポイントを自分が決める!
R(やりがいがありそうだ)➡探究の過程で、自分の「好き」に気づく!
K(やればできそうだ)➡先輩たちのポスターを参考にして、ブラッシュアップする。
S(やってよかった)➡プレゼンや質疑を通して、調べたこと+発見がある!
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