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2020年10月10日
10月9日は「主体的な学びフォーラム」を全校を上げて行いました。
今日の講師は第二高校学校設定科目GR(グローバルラーニング)、AS(アートサイエンス)のテキストでもある「学習設計マニュアル」の著者鈴木克昭先生(熊本大学)、美馬のゆり先生(公立はこだて未来大学)です。オンラインでの講義です。
さらに明石工業高等専門学校1年生の皆さんとの交流授業も行われました。
オンラインで学校行事を行う経験を何回か重ねて、職員・生徒も接続やトラブル対応に慣れてきました。(こんな積み重ねが、非常時に生きると思います。)
1時間目「本校1・2年生と明石高専との連携オンライン授業」
2時間目「生徒間の共有の時間」
3時間目「二高生からの『学習設計マニュアル』に対する疑問を著者のお二人に実際に応えていただく」という贅沢な企画です。
オンライン授業は味気ない印象がありますが、クラッシーの投票機能を活用して、明石高専や各クラスをつなぐ楽しい時間もあり、和やかなムードでした。(卒業生の「大学でのオンライン授業は疲れる」という話も実感できました。とにかくオンライン講義は集中力がいります。)
3時間目の鈴木先生、美馬先生の講義は「学ぶということはどういうことなのか」をテーマに、学習設計マニュアルを基にレクチャーがありました。
オンライン講義を聞きながら、思いついて黒板にメモしてみました。グラフィックレコーディングというらしいですね。
午前中の学習を通して、二高生は「学習設計マニュアル」の「学生視点で見たペリーの認知的発達段階説」でいうところの「絶対主義段階」で課題を持つ生徒がいるということがわかりました。
生徒の身近な例でいうと、大学受験においては一問一答の記憶力のみをという問題より、その人の思考力を問うものになります。受験だけとっても、1年生のうちから、答えのない問い(第二高校ICEモデルでいうところのEレベルの課題)に挑戦することが必要であることがわかります。
午後は、先生たちの研修でした。職員同士をzoomでつなぎ、全体での研修、ブレイクアウトルーム機能を活用したグループワークでした。zoomの画面共有の機能やチャットなども活用し、途中音声の問題などありましたが、2時間の研修を行いました。
個人的な感想ですが、複数の教科の先生と協議して、生徒たちの現状や休校中の工夫などを共有したことで、生徒がもっと主体的に学ぶことができる工夫と仕掛けをそれぞれが行っていることがわかり、共有できる貴重な機会となりました。「生徒の主体的な学びを導く」には「生徒に時間を返す」ことが必要で、そのためには「指導者同士が学習の到達目標と評価を明確化、共有し、指導方法を工夫する」ことだと、それぞれの教科の立場で実感できたと思います。「学習設計マニュアル」のARCSモデルでいうところのC(Confidence)~「やればできそうだ」につながるよう課題の量と質を整えるとよいのではないかと、結論にたどり着いた研修でした。
生徒たちが社会に出たとき、災害以外にも一筋縄ではいかない困難があったとしても、よりよい人生をつかむことができるよう、生涯にわたって主体的な学習者になることができるよう、今後も実践を重ねていきたいと思います。
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