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７月２日（火）、KSC（熊本サイエンスコンソーシアム）主催で、ＫＭバイオロジクスへの合同企業訪問見学が行われました。

ＫＳＣ所属校である熊本北高校、鹿本高校、熊本西高校、第二高校から３０名程度の生徒が参加し、会社概要からワクチン製造過程の見学、実際の器具（ボルヒール）を用いた体験を２時間程度で行います。​

初めに会社の概要説明が20分程度で行われました。ワクチン製造について、ヒト・動物をはじめとするワクチン製造や、新生児マススクリーニング等も行っていることを紹介してもらいました。シングルサプライ製品は国内ではＫＭバイオロジクスのみが製造していること等、身近な企業の新しい情報をとても丁寧に教えていただきました。また、ＫＭバイオロジクスでは、社会のルールを守りながら世界の人々の健康で豊かな今と未来のために活動されている事例を紹介され、その様子を知ることができました。

次は、館内の見学です。２グループに分かれて館内のワクチン製造過程を職員の方と一緒に説明を受けながら進みます。有精卵を用いてウイルスを増殖させ、ウイルスの原液を製造、３０００Lの原液から不純物を取り除き、不活化されたインフルエンザワクチンは２Lしか取れないということを聞いて、ここでも生徒は驚きの声をあげていました。

館内の見学が終わると次は、ボルヒールを用いた溶解操作の実習を行います。

ボルヒールは人体の各部位で使用されている医療器具で、長時間体内に留まることで、その部位と同じ細胞組織に変わるという、非常に優れた利点を持つそうです。実際にここではボルヒール液体を作っていきます。

次に、注射器を使ってボルヒール液を取り出します。実際の手術室で行われる様子も説明してもらい、本格的な医療器具にとてもイメージがわきました。

実際の医療時と同じように、2人１組で協力して生体組織接着剤を作っていきます。本日は心臓血管外科や脳神経外科で実際に用いる方法で、実習を行いました。リアルな体験をすることができ生徒はとても喜んでいました。

熊本北高校の生徒さんとも一緒に製品体験を１年生が行いました。

２年生は鹿本高校の生徒さんと一緒に体験ができました。ありがとうございます。

最後に感想を記入、謝辞を伝えた後に集合写真を撮って訪問研修は終了しました。

短時間でしたが、これまでにない貴重な経験ばかりだったと思います。今日の経験をこれからの学校生活や進路への糧としてもらえればと思います。

これからもＫＳＣを通じた取組を県内高校と一緒に実施していきたいと思います。

（※各高校の生徒さんについて、顔写真等の掲載について許諾を得ております。）

＜生徒の感想＞【抜粋】

・実際に企業訪問を行ってみると、とても大きな会社でたくさんの機械と人による細かな作業で安全なワクチンが作られていることがわかった。 自分の進路の視野を広げるためのいい機会となった。これからもいろんな企業等を見学して、たくさん考えて将来の仕事を選びたいと思った。 ワクチンは自分が思っていた以上にいろんな工程があり、たくさん考えてあってほんとうにすごいと思った。 有精卵を使っていることも驚きでした。

・KMバイオロジクスはバイオ関連の会社で、薬などを作っているというイメージは持っていました。今回、訪問させていただいて、薬だけでなく日本のワクチンの重要な会社なんだと知りました。自分は薬学関係の仕事に興味があるので、体験ができたのは嬉しかったです。薬局で働くのもいいかなと思っていたのですが、製薬にも興味が出てきました。また機会があれば、見学や体験をさせてもらいたいです。