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2022年11月03日
アントレプレナーシップ、とは?
舌をかみそうな言葉ですが、「起業家精神」と訳されることが多く、あらゆるビジネスの世界で求められる挑戦する姿勢とも言えます。
本校はSSH第Ⅴ期の重点目標として、独自のSTEAM教育システムの開発を行っています。STEAMにARTが加わったのは、新しいことを成し遂げるには創造力が必要だからです。そして、創造するために大切なことは「とにかくやってみよう!」と一歩踏み出す勇気です。
10月7日、本校SSH運営指導員でもある井上幸喜先生(宝塚大学教授、株式会社JETMAN代表取締役社長)を東京からお迎えし、特別講義を実施しました。今回はゲーミフィケーション(ゲームのデザイン要素やルールを応用した取組)を取り入れ、アントレプレナーシップを学ぶ濃厚な2時間となりました。
参加者は1年生理数科・美術科82人です。合同授業として実施し、グループも美術科・理数科半々で構成しました。
まず、井上先生からの宿題で、身の回りで困っていること、課題を付箋に書いて持参します。
グループで話し合い、ビジネスモデルになりそうなテーマを決めます。井上先生の誘導に従い、順を追って自分たちの考えをまとめ、A4用紙に記入していきます。
↓の写真の付箋は課題解決のプロセスを四コママンガ風にまとめたものです。
この企画を売り込みたい企業を調べたり、ロゴのデザインをしたり、一つ一つのプロセスは5~10分程度、生徒たちも必死で食いついていきます。また、イラストを描くのも美術科・理数科関係なく自分が得意な領域でチームに貢献しようと奮闘していました。
最後は8枚のシートを一枚につなげます。代表2班が2分の制限時間で発表をしました。
2時間で、全グループがプレゼンシートを完成させました。小さなミッションに制限時間付きで取り組むことで集中力が上げ、誘導されることで無意識に大きなミッションの完成につなげる事ができる、ゲームの仕組みの応用です。個性が異なるチームの様子はロールプレイゲームの実写版のようでもありました。(その後、美術の初任者研修でも紹介させてもらいました)
後日、再度同じチームで集合し、全員分のプレゼンを聞く機会をつくりました。こちらはなんとプレゼンの時間は1チーム1分、生徒から悲鳴が上がりましたが、この時間を上手に活用して全チームの発表を聞くことができました。
井上先生、貴重な学びの機会をありがとうございます。
以下、生徒の感想です。
★理数科
・ロゴマークが面白い!!!
・1分だけだったけど、どんな企画なのかわかりやすく、要約のスキルが高いと感じた
・呼びかけがあったりと、共感しやすかった
・美術科の生徒さんとは、体育の時しか顔をあわせることがなかったので、知らない一面を知れ楽しかった。
・すべての班にユーモアがあり、一見名前だけだと実現できるか不安な内容であっても、詳しく考えていたので実現性がどれも高いと感じた。
・ターゲットを明確に定めることで製品制作の方向性が決まるということはこれからのSS1でも活かせることだと思いました
★美術科
・問題に対する解決方法と売り込み先のメリットがはっきりしていたことろがよかった。
・プロジェクトの内容が面白いものばかりでプレゼンを聞くのが楽しかったです。周りと意見を共有することで更にいいものになるんだな、と感じました。
・それぞれキャッチーでわかりやすいロゴだった。企業への提案も理由がしっかりしているものも多く、とてもリアリティがあった。
(夏の三者面談で、美術科の保護者の方から、「高校に入学して成長を感じる、話し方から変わった。」と伺い、非常に嬉しかったことを思い出しました。このような、「対話的で協働的な学習」が、これからの時代に必要な能力(コンピテンシー)を育む核になるのだと確信した経験でした。
3科の融合
ロボット技術と未来社会
美術史のドラマをつくったら?
科学倫理~ルールを守って科学する~
マシュマロタワーで協働的な学び
美術探究~中世の美術
授業での取組
合同チームで英語のプレゼンに挑戦
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TEL:096-368-4125 FAX:096-365-5636
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