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2022年03月23日
3月18日(金)熊本県立劇場で令和3年度熊本県立第二高等学校SSH研究成果発表会を開催しました。
今回の発表は6本。
①1年普通科代表米村さん
「最も強い耐震構造は何か」
~崇城大学つまようじタワーコンテストに参加した経験をもとに発表
②1年美術科諏訪さん
「美しいに動物実験は必要なのか」
~化粧品等の開発で行われる動物実験に関するレポートです。「科学と倫理の狭間で考えることは何か」問題提起してくれました。
③2年普通科中村さん
「集中できるのは?色VS音」
~より効率的な学習環境を作るためにどのような工夫をすればよいかの研究でした。
その中で、教室のカーテンは何色が効果的なということで、集中しやすい青と癒しを与える緑のカーテンを提案しました。
下のイラストは中村さん本人の絵です。あまりのうまさにびっくりしました。
発表後、「青と緑どちらが効果的ですか?」「中間のエメラルドグリーンだったらどうだろう」など、活発な質問が出て会場は大いに盛り上がりました。
気になって業務用カーテンのサイトを見ましたら、そこでは学校では「ミント」が人気でした。
微妙な色について言葉にするのは大変です。この流れは後半の大実験会につながります。
④2年美術科宮島さん
「みんなで食べてeatプロジェクト」
コロナ禍における感染症対策を高めつつ、外食も楽しみたい!というアイデアが満載の研究です。
美術の制作にどう生かされるか楽しみです。
⑤SS(スーパーサイエンス)Ⅱ
「バタフライピー(蝶豆)と根粒菌の共生について」
「進路選択の参考になった。今日のいくつかの発表の中で興味が湧く内容のものがあった。特に気になったのが根粒菌についての発表だった。久しぶりに知識が増えるのが楽しいと感じたから、研究が好きなのかも知れないと思った。これをどうにか勉強にも応用したいとも思った。」と普通科1年生の感想にありました。
この成果発表会では同じ高校の生徒がこのように本格的な研究をしていることに驚く生徒が多いです。理数科の底力を見せてもらいました。
⑥生物部
「オオムカデ目三種の交替性転向反応について」
「身の回りで発見したムカデの行動を研究していくにつれて細かく分解して結果を求めていく過程が素晴らしいと思いました。」
と、1年生の普通科の生徒の感想にありました。タイトルからして難しそうに感じたのですが、第二高校の生徒達にはしっかり届いていました。文理を超えて面白かったという意見が多数ありました。
観察したムカデはすべて、美術棟の庭にいらっしゃったそうで、美術科の人間(筆者)としては少々複雑な思いをしました。
昨年度の反省を踏まえ、発表者のデータの取り扱いには注意しましたが、今後も出典やアンケートの信頼性を高めていきたいと思います。また、生徒の感想の中にも指摘があり、生徒の判断する「目」も成長していることを実感しました。
★生徒の感想より
「自分で立てた課題を研究するときの手順やスライドの効果的な作り方を学べた。今回の登壇者に共通して見られたのは、全員が視聴者にわかりやすいようなスライドの作り方をしていたことで、きちんと手順や説明のテンポを踏み、うまく写真を挟んだり、大文字小文字を使い分けていた。長々しくなく、わかりやすい興味のわく発表の仕方で、視聴者の興味を引いていたと思う。」
「今日、学んだことは、大きく2つあります。
1つは発表に対する真剣な気持ち。2つ目は聴く側の態度の大切さです。
私はこのような大人数を前にしての発表の場は初めてで、練習の時から緊張していたのですが、控室で前の人の発表の様子を見ていて、会場に流れる温かく優しい空気を感じて、少し落ち着きを戻しました。そして、ステージに立つと生徒と先生方の見守ってくれている雰囲気にホッとして、後半息が続かず声が震える場面もありましたが、家で練習した時と同じように読むことができました。今回、無事に発表ができたのは、本気で練習をしたおかげと、聴いていた皆さんの良い態度のおかげです。本当に第二の皆さんに感謝です。」
毎年第二高校生の態度に感激するのですが、今年も「聴く」という行為が非常にクリエイティブな行為であることを証明してくれました。
ありがとうございます。
・・・後半に続く・・・
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