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2020年02月04日

美術科

美術科1年「解剖学」講座

 2月4日、九州中央リハビリテーション学院から先生をお二人お招きして「解剖学講座」を行いました。一昨年から、「重心」をテーマに骨格や筋肉のお話をしていただいています。

 まずは2年生GRテーマ研究スポーツサイエンスゼミの講師でもいらっしゃる理学療法士の岩見幸省先生から、理学療法の観点から骨格や筋肉の講義をしていただきました。前回のスライドは西洋の彫刻作品が多かったのですが、今年は参考作品に仏像を多く取り入れ、東洋美術の世界でも重心を意識して作られていることをレクチャーされました。さらに、座ったときの重心についても、実際に生徒が椅子に座って、どんな姿勢の時、どこに重心が落ちるのか解説していただきました。

 次に大学で美術教育も指導していらっしゃる大村充弘先生から、クロッキーの指導がありました。

 5ポーズのうち、3ポーズは重心を意識した立ちポーズ。①両足を肩幅に開いた中央に重心があるポーズ②左足に重心をかけたポーズ③右足に重心をかけ、さらに上半身をひねったポーズ。そして、④椅子に腰かけたポーズ。その際、モデルは腰を立てることを意識⑤椅子に腰かけ、左足を落とし、さらに右肩を引いたポーズ。

 100分の内容でしたが、生徒の作品には大きな成長が感じられました。

 知識によって技術も向上すること、新しい知識によってものの見方が変わり、表現も成長することがわかりました。

2回目のポーズ。次が最後のポーズです。

生徒の感想にも素晴らしいものがありましたので、いくつか紹介します。

◆人の体は皮膚、骨、筋肉と視覚では読み取れないものでつくられていることを意識して描こうと思い、新たな発見ができました。人の体の仕組みは生物の授業でも学ぶので、こういうところで勉強が生かされるのだと学びました。視覚だけの情報ではなく、心と頭でみるといろんな情報が入ってくるのだとわかったので、こんな気づきを生かして今後の制作に励みたいです。

◆はじめは比率ばかり計って描いていたが、人体の構造への意識が出てくといいなと感じた。たくさんクロッキーがしたいと感じた。

大村先生、岩見先生ありがとうございます。

 

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