2021年06月22日
6月22日、美術科3年生は石膏デッサン講評会を行いました。
まず6月上旬に石膏デッサン一枚、およそ10時間授業で制作しました。
次は、同じ石膏を別の角度からデッサンします。グループで話し合って、石膏にリボンや棒など他の品物を加えます。この時、どんなモチーフを組み合わせると、その石膏像の本質が理解できるかを考えます。
今日は、その完成したデッサンを囲み、相互評価をします。以前このHPでもご紹介したロールプレイカードを使って、講評をします。
今回はこんな感じになりました。
①「段取りを整理する人」➡司会進行
②「事実を客観的に見る人」➡そのデッサンの長所短所を見究める
③「感情で直感的に見る人」➡そのデッサンの印象を大づかみで理解する
④「ダメ出しをする人」➡そのデッサンの課題を論理的に、根拠を上げて説明する
⑤「肯定的で前向きな人」➡次の展開を考える
⑥「創造的な発想をする人」➡デッサンと表現を結び付ける
3年間同じクラスで、お互いどんな人物かわかっているので、カードを使っていつもと少し異なるキャラクターでディスカッションするのは新鮮なようでした。
感じた事、考えたことを言語化して、共有し、次の表現に活かす。クラスが安心を感じる場だからできることなのだろうと思いました。
最後は指導者の講評です。
このカードは一人一人に役割を与えるだけでなく、「一人の人間が複数の視点を持つ」という意味もあります。
「表現をするとき、やりたいことだけ、一つのことだけに囚われて満足するのではなく、複数のチャンネル(モノの見方、感じ方、情報のキャッチの仕方など)を持つことを心がけよう。複数のチャンネルを同時に開いたり、または必要なチャンネルを特化したり、コントロールできるようになろう」、という提案で今回の講評会は締めくくられました。このチャンネルの話は、芸術教育そのものの役割だと感じました。
以下、生徒の感想です。
★Aさん
今回制作して自分の今後の課題が明確になりました。鉛筆の使い方や面のとりかたをグループ講評をしたことにより、友達と共有する事が出来て良かったです。どんなテクニックを使っているかや、こう描いたら上手くいくなどみんなで意見を言いながら振り返りをする事ができました。今後の課題が明確になったので、一つ一つクリアしていけるように意識して描こうと思います。また今回学んだことは石膏デッサンだけでなく、次の課題の静物デッサンにもつながるので自分のチャンネルが増えるようにクロッキーをして、稜線や影を意識できるように練習しようと思いました。
★Bさん
手順や、「らしさ」、構造が分かるようになったので自分が今出来ていない所が理解出来るようになった。今後は色が濁って汚くならないよう、擦らない所を出して色をパキッとさせたい。それとグループ内講評をしながら石膏を見る目も上がってきている気がした。今までは何が良くて悪いのかわからず人の作品を講評出来なかったけど前回と今回でちゃんと出来るようになった。講評力とデッサン力は比例していると気がついた。
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