2021年10月30日
早いもので、3年生の授業も残り少なくなりました。
1年次、石膏像を全員で囲み、初めて木炭を触ったドキドキ、初めての講評会のプレッシャー、作品を褒められたり、制作の姿勢を認められたりすることの喜びを感じたと思います。
美術科3年生は、活動の記録を1年次から3年間、Classi(クラウドサービスを活用した学習支援ツール)に保存しています。
3年間の積み重ねが可視化でき、また指導者としても課題ごとの振り返りをCSV処理できるので、クラス全体の成長を把握できます。
ある生徒の2年次から3年次の石膏デッサン振り返り(抜粋)を紹介します。
★2年次10月
「離れて見た時になんか単調な感じがするなと思っていたので原因を探りながら描いていました。ちょうど中盤で先生から黒の色幅が少ないという風にアドバイスをいただいて、なるほどなと思いました。今までなら、気づかずに終わっていただろうなぁと思います。そこから巻き返すのは難しかったですが、色々と試せてとてもためになりました。」
★3年次6月
「悪い癖や気が回っていないところが大量に炙り出されたデッサンだった。特に2枚目では、 大きな量、その前後感を強く意識して描いたつもりだったが、そこが一番上手く出来なかった。ましてや、そこから次の工程に移ることもできず、結果的に完成まで至らなかった。今回、回り込みで一つ気付いた点があった。自分はたぶんどこから回り込んでいるのかということに意識が足りなかった。 先生のおっしゃった「チャンネル(複数のものの見方を持ち、必要に応じて違う角度から見ることの例え)」の話はとても印象深かった。自分に足りないチャンネルと、それをつけるタイミングが合っているかというところを自分で分析していきたい。」
★3年次10月
「講評では陰の部分が黒で潰れているというアドバイスを頂けたが、他の作品の講評を聞いて、その課題は光(色)の変化をもっと攻めて追うということによって解決できると感じた。また、モチーフを恣意的に、疑って見るという物の見方は、自分の作品を見る時にも意識しようと思った。自分の考えを自分で表しているわけだから、そこがいつも難しいし、課題でもあると思うけど、この考え方ならスムーズに頭の中で考えを整理出来ると感じた。 」
・・・というように、「モチーフの陰が強い部分が単調になってしまう」という自分自身の課題に対し、二高ICEモデルで分析すると2年間の成長がよくわかります。
→「現象をよく観察する」(I:習得)
→「『見る』ことのバリエーションを増やす」(C:活用)
→「 『見る』ことから学んだことを、将来に向けての制作態度に昇華する」 (E:探究)
生徒たちも言っていましたが、制作の言語化と作品そのもののクオリティは相関関係があるようです。
別の生徒の振り返りです。
★★★
今日の講評会を見ていて、もっと石膏デッサンをしたくなりました。
そしてもっと上手くなりたいと思いました。このしたい!気持ちを大事にしたいなと思います。
「当たり前の事を空気を吸うようにできる人は美しい」(講評会の中のある先生の言葉)
私も美しく生きたいです。
美しく生きるためには基本的なこと、当たり前のことを当たり前にすることが大切なのだとデッサンを通して改めて感じました。
受験なので気が焦りますが、そんな時焦らない為には何気ない日常をきちんと過ごすこと。
忍耐強くあることが大切なんのだと思います。
★★★
『言葉』の凄みを感じる生徒たちの振り返りでした。
(振り返りに出てくる「先生」はすべて、違う「先生」です。美術科は常に複数の教員で指導するので、生徒は多様な価値観に触れることができ、ある程度揺るぎない核のようなものをつかむことができています。その、チームとして教育活動を行うことの良さも感じました。)
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