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2022年06月03日

教科だより(普通科・家庭科)

美術科1年生美術館見学

 6月3日(金)、美術科1年生は特別授業として、美術館見学に行ってきました。

 熊本県立美術館では「ひろしま美術館コレクション」「第38回全国都市緑化くまもとフェア連携企画展『水・緑・花~くまもとの風景と自然の恵み』」、『細川コレクション 黒の魅力」をクラス全員で鑑賞しました。

 熊本県立美術館は前川國男氏の設計の落ち着いた赤煉瓦と熊本城二の丸公園周辺の木々の緑が響き合い、熊本を象徴する場のひとつです。今日は本当によい天気で記念撮影の生徒たちの表情も嬉しそうです。

 まずは熊本県立美術館学芸員さんから、印象派展のレクチャーです。印象派の始まりについて特に教えていただきました。その後会場に移動し、3つの展覧会を鑑賞し、印象派の名品、熊本の歴史を象徴する絵画・工芸、芸術家が自然とどう向き合ってきたか等を学ぶことができました。

 久しぶりに団体見学ができ、みんなで感想を言い合いながら鑑賞する事の意義を感じました。また、美術館の方から生徒たちの見る姿勢も褒めていただきました。

 次に、有志で「肥後の里山ギャラリー」に向かいます。「熊本の宝を未来へつなぐ 再現模写の世界」を鑑賞しました。館長の小堀俊夫さんはSSH特別授業で第二高校に来ていただいたことがあります。今回も私たちの質問に丁寧に答えていただきました。

 本展覧会は熊本藩御座船「波奈之丸舟屋形天井画」の再現模写が展示されており、このプロジェクトを牽引された日本画家大塚浩平さんに作品を前に説明をしていただきました。大塚さんは本校美術科卒業生です。長年にわたって文化財の模写修復に取り組まれている大塚さんと一緒に作品を鑑賞する時間は、ここにいた人だけの貴重な体験となりました。実物を間近で見ないとわからないことが確かな知識と一緒に身につくことで今まで見えなかったものが見えるようになることわかりました。

 生徒たちの作品鑑賞中のつぶやきは取材に来ていただいたくまもとシティエフエムさんが記録してくださいました。特に印象に残ったのは「日本画は平面的な表現だと思っていたが、胡粉を盛り上げるなど、半立体的な表現があることがわかった」「樹木の葉が茂っている描写が近くで見ると点々にしか見えないのに、離れてみると木として浮かび上がるのに感動した」「春日鹿曼荼羅創作模写を見て、どこに曼荼羅があるかわからなかったが、館長さんが光の加減で仏が見える事を教えてくれ、実際に浮かび上がって見え、びっくりした」など、見て、感じて、聞いて、発見して、考えて、を何度もループしながら作品に向き合う姿に、学ぶことの本質を感じました。

 今回お世話になった関係の皆様、本当にありがとうございます。

 

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