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2020年08月20日
二高English Camp2日目は、プルシアンブルーをつくる実験とプレゼンテーションを行いました。
この実験は理系の授業や美術科1年生の美術探究の時間にも行われています。今回は初めて普通科、理数科、美術科の3つの科の希望者で実施されました。場所は化学室です。
ヴァレリア先生がメイン講師として実験のプロセスを説明しました。(もちろん英語)
塩化鉄(Ⅲ)水溶液5mLにヘキサシアニド鉄(Ⅱ)酸カリウム水溶液を少量加えます。
濃い青色の成分が沈澱します。
ろ紙で濾します。
化学高崎先生から、なぜ二つの溶液を混ぜるとプルシアンブルーができるのか、そして、人はなぜ青色を感じることができるのかについて解説がありました。(こちらは化学に踏み込んだ内容なので日本語)
ろ紙で濾している間、ヴァレリア先生からプルシアンブルーについて、西洋と東洋の文化、そしてサイエンスとアートががクロスする内容の講義がありました。
出来上がったプルシアンブルーに膠(にかわ)を混ぜ、それぞれこの二日間で学んだことなどをイラストや言葉で表現します。そして、グループ内のプレゼンテーションを行い、質疑を通して、グループ代表を選出します。
最後はアクティブラーニングルームに戻り、グループ代表者によるプレゼンテーションを行いました。ALTの方々からの質問もあります。
閉会式後、各グループでのお別れとリフレクションシートの記入をして2日間の日程を終わりました。最後は少ししんみりして、離れがたい感じでした。ALTの方々の御指導とそのお人柄によって、この2日間で生徒たちの会話の能力が格段に向上したようです。
ID(インストラクショナルデザイン)におけるARKSモデルで今回の事業を分析すると、
★Attention:注意(おもしろそうだな)➡ 実は最初なかなか参加者が集まりませんでした。EnglishCampという名称が、理系の生徒には英語でハードルが高く、文系の生徒には科学がブレーキという、反省でした。次回行うならば、告知をもっと工夫し、「Science Camp in English」などの名称になるはず・・・
★Relevance:関連性「やりがいがありそうだな」➡ 最初は自信がなかったけれど、先生方から声をかけていただき、活動の主旨を理解することで、やってみようかなと思った生徒も多くいました。いろんな教科の先生から、というのがポイントでした。
★Confidence:自信「やればできそうだな」➡ ①各自キーワードをもとに関連する動画や記事を探し、視聴する。②ALTから事前にワークシートと実験の仕様書(英語)がクラッシーに配信され、夏休みの間各自でわからない言葉などを調べる。③直前に日本語バージョンも配信し、活動のイメージを固める、という事前学習を行いました。自分で準備をしたことが自信につながったと思います。
★Satisfaction:満足感「やってよかったな」➡実験が参加者の距離を縮め、英語によるコミュニケーションを円滑にしたようです。ですから、感想にも「思い切って話してみると簡単な英文でも意外と通じる、だから楽しくてもっと話したくなる、もっと英語を勉強したくなる!」と、日々の学習への意欲に繋がりそうだとほとんどの生徒が述べていました。
最後に、ある生徒の感想(要約)を御紹介します。「・・・私は英語が苦手で勉強しようとも思いませんでした。英語に恐怖心も感じていました。しかし、海外の動画や番組が気になりだして、参加を決めました。実際に体験してみたら、とても楽しかったです。もっと、英語を知りたいと思いました。みんなでワイワイ、二高生がみんなが英語を好きになるチャンスになると思いました。」
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