HOME > 二高SSHニュース
2020年12月23日
1年生GR(グローバルリサーチ) / AS(アートサイエンス)では、2学期の大部分をかけてミニテーマ研究に取り組みました。発表会は各教室をオンラインでつなぎ、それぞれの教室で視聴する形式で実施しました。
「なぜ葉っぱはひらひら落ちるのか?」
「良い目覚めとは?~自分の睡眠を見つける~」
「認知症の方が使いやすい時計を実際にあるものを組み合わせて作ろう!」
など、自分の好きを見つめ、深く深く考え探究を楽しんだ取組みがたくさん見られました。
ミニテーマ研究の全体プロセスを御紹介します。全体構造図はこれです。
テーマ研究は、自分の好きを極める体験です。【あなたにとって「みつめる」「きわめる」「つなげる」って何?】という問いから入ります。上の全体構造図では「学習前」にあたります。テーマ研究に取り組む前の自分を記録しておきます。実際の用紙はこちら。
次に、自分の好きをいろんな角度から考えるツールとして次のCanBeMapを活用しました。左上の部分から考えていきます。個人で考えては友だちと共有し、また個人で考えては共有する、を繰り返し、考えを磨いていきます。実際の用紙はこちら。
このような中から、自分が楽しんで探究していきたいテーマを選び、ミニテーマ研究を進めていきました。
毎回の取組の最後には、最初の構造図にあるように「振り返りのたまご」(慶応大学井庭研究室開発)という手法を使って、1時間を振り返って終わります。毎時毎時の振り返りの積み重ねから、少しずつ深まっていく自分の取組が俯瞰できます。はじめはハードルが高く感じられたミニテーマ研究も、回を追うごとに楽しんでいる様子がうかがえました。
中間発表を経て、クラス内グループ発表会(グループでプレゼンし、10人選ぶ)、クラス内代表者発表会(クラス代表を一人選ぶ)、そして冒頭の9クラスをオンラインでつないでの代表者発表会と進みました。さすがにクラス代表者のプレゼンは、聴きごたえのあるとても面白い内容でした。
そのように進んだミニテーマ研究の最後は、自分の取り組みを振り返ることで終わります。振り返りには、「ミニテーマ研究振り返りチャート」(東京大学栗田佳代子先生開発のフォーマットを本校用に改変)を使って、メタに自分の研究を振り返りました。様式はこちら。
*****
このチャートで振り返って、今回のテーマ研究で、自分の納得のいく研究ができたのだなと実感できて嬉しかったです。また、ALTのジョシュア先生と意見交換もできてよかったです。来年は、インターネットを通じて紹介し、もっと多くの人に知ってもらえたらいいなと思いました。
*****
チャートの振り返りもみっしりと書きこむ姿が多く見られ、取り組みの充実度が感じられました。
最後に、全体構造図にあるように、学習後として再び問いに応える取組みで終わります。生徒の記録を掲載いたします。
*****
課題を見つける力が増えたと思います。身近な所で起こった出来事を起点に課題を見いだすことが、得意になりました。意外と近くに色んな問題が転がっていて、それに気づけるかどうかだと思います。その練習になりました。 調べたい課題を、計画にそって研究することが出来ました。期日を設定したりまた、どのような文献・資料が必要なのかを事前に把握し、研究を進められました。また、ポスターのまとめ方にもこだわり、「色・グラフ・レイアウト等…」相手によく伝わるように仕上げました。グラフは円にして、色をわけ、わかりやすくしました。数値も計算して出しました。この研究1番の売りでもある「アンケートの母数の多さ」。465人分のデータを使いました。 研究の発表も頑張りました。要点だけを絞りとって伝えるのは難しかったですが、良い機会になったと思います。問いを投げかけたり、相手の身近な話題を持ってきて説明したり、発表にも工夫を施しました。
*****
グループ代表にはなったのですが、クラス代表ではなかった生徒の記述です。このクラスの充実ぶりがうかがえます。
自分の好きを見つめ、掘り下げる体験「テーマ研究」の1回目が終わりました。来年は、もっと長い時間をかけてたっぷり取り組むことが出来ます。1年生のみなさん、来年をお楽しみに!
Green Art Fes
FMK 熊本復興応援プロジェクト~with ~
美術館とも連携
探究と彫刻のコラボ
見立ての力
〒862-0901 熊本県熊本市東区東町3-13-1
TEL:096-368-4125 FAX:096-365-5636
〒862-0901 熊本県熊本市東区東町3-13-1 TEL:096-368-4125 FAX:096-365-5636